お子様のスマホに必要!あんしんフィルターの設定・注意点まとめ。
上記の悩みを解決できます。
「子供がスマホを利用するならフィルタリングは重要!って聞くけど、ちゃんと設定できるか不安だな。」
確かにフィルタリングの設定は、公式サイトを見るだけでは分かりにくい部分もあるので不安ですよね?
そこで、6年以上携帯販売員の経験を持つ私が、あんしんフィルターについて詳しく解説します。
この記事を読むことであんしんフィルターについて詳しく知る事が出来、お子様があんしんしてスマホを利用できます。
著者について
こんにちは。キムッチと申します。
私は携帯販売員時代に5000人以上の方の料金相談やスマホセキュリティに関する相談、対策を案内してきました。
筆者の実体験をもとにした自分にしか書けない記事をコンセプトに、docomoのあんしんセキュリティやその他docomoのサービスに関するブログ運営をしております。

■1 あんしんフィルター for docomoの設定方法(Android/iPhone)

あんしんフィルター for docomoの設定手順(お子様側)
設定の際のレベル選択とAppレート(iPhone,iPad)の目安です。

保護者アカウント登録(保護者側)
■2 あんしんフィルターって何?どんなことができる?

サービスの概要
あんしんフィルター for docomo は、NTTドコモが提供するお子様向けスマホの利用制限アプリです。
月額料金は無料で、主に未成年者がスマートフォンを安全に使えるよう、有害なサイトやアプリの利用を制限します。
保護者はお子様の年齢に合わせて「小学生」「中学生」「高校生」「高校生プラス」などの利用レベルを選ぶだけで、適切な制限を簡単に設定可能です。
設定したら、「使いたいアプリ(例えばLINEなど)が利用できないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、設定次第で利用可能なのでご安心下さい。
機能一覧
- 不適切なサイトやアプリの利用を制限
- 保護者のスマホで設定カスタマイズ
- スマホ利用時間制限
- 歩きスマホを防止(Androidのみ)
不適切なサイトやアプリの利用制限
アダルトや出会い系など有害なサイトやアプリを自動でブロックします。
保護者のスマホで設定カスタマイズ
保護者アカウントを登録すると、保護者のスマホから、お子様が利用しているあんしんフィルター for docomoの設定をカスタマイズする事が出来ます。
Androidの場合、利用できるアプリを個別に制限する事も出来ます。
利用時間帯制限
スマホを使える時間を曜日ごとに細かく制限できるため、夜更かしや勉強時間のスマホ使用を防ぐことができます。
歩きスマホを防止(Androidのみ)
端末のセンサーを利用して子どもがスマホを操作しながら歩いていることを検知し、即座に警告画面を表示します。
■3 あんしんウェブフィルターとの違い

あんしんウェブフィルターは、ドコモの「spモード」で接続しているときのみ有害サイトをブロックする仕組みです。
つまりモバイル通信中(Wi-Fiオフ時)に限ってフィルタリングが有効であり、Wi-Fi接続中は制限が一切かかりません。
ですので、あんしんフィルター fordocomoアプリでWi-Fi通信時でもフィルタリングをかけるようにしましょう。
- ※Mydocomoでの確認方法
1 Mydocomoにログイン後、左下の「契約内容」をタップ。
2 データ・通信料横の「+」をタップ。
3 アクセス制限サービス(あんしんウェブフィルター)が契約中になっていればOKです。
あんしんフィルター for docomoアプリに関しては当サイトや公式サイトを見ながら設定、もしくはドコモショップ店頭で設定しましょう。
■4 あんしんフィルター for docomoは設定した方がいい?

結論から言うと、未成年のお子様にスマートフォンを持たせるならフィルタリング(あんしんフィルター for docomo)は必ず設定すべきです。
なぜなら、インターネットには年齢にふさわしくない情報や危険なサイトが数多く存在しており、無防備な状態では簡単にアクセスできてしまうからです。
たとえば、SNS上での知らない人とのやり取り、暴力的・性的なコンテンツ、不正アプリや詐欺サイトなど、子どもが自分で判断できない危険にさらされる可能性があります。
あんしんフィルター for docomoを設定しておけば、ウェブやアプリの利用を年齢に合わせて制限できるので安心です。
スマホを「使わせない」のではなく「安心して使わせる」ための仕組みがフィルタリングなので、お子様がスマホを安全に利用するための第一歩として、必ず導入しておきましょう。
■5 あんしんフィルター for docomoの注意点

仮パスワードのままだと危険
アプリの初期設定時に入力する「仮パスワード」は、保護者アカウント登録までの一時的な暗証番号です。
もしこの仮パスワードを変更せずに使い続けると、お子様自身に解除できてしまうリスクがあります。
しかもAndroid端末では仮パスワードを忘れてしまうと、スマホ本体の初期化が必要になるので、データが全て消えてしまうという恐ろしい事態に。
設定後は必ず保護者アカウントを登録しましょう!
設定を間違えるとラインなどが使えない
フィルターの設定を間違えると、LINEやYouTubeなど、子どもが使いたいアプリまでブロックされることがあります。
ですが、保護者アカウントを登録しておけば簡単に変更できますので、万が一間違えて設定しても安心です。
年齢が上がっても自動でレベル変更にならない
あんしんフィルターは、一度設定した利用レベルが自動で変更されることはありません。
たとえば、小学生から中学生に進学しても、フィルターは引き続き「小学生モード」のままなので、成長や利用状況に応じて保護者が手動で利用レベルを見直す必要があります。
年齢に合わない制限を放置すると、子どもが不満を抱えたり不便を感じる原因にもなるため、定期的な設定チェックが大切です。
■6 あんしんフィルター for docomo以外に設定しておいた方がいい事

ゲームなどの課金をできなくする
あんしんフィルターはゲーム内課金や有料アプリの購入までは制限できないため、必要に応じて課金などを制限しましょう。
国民生活センターによると、2022年の「子供が無断でオンラインゲームに課金してしまった」という保護者からの相談件数が4,024件で契約購入金額の平均は約33万円と高額になっています。

もし自分の子供が「スマホ課金で高額請求が来た!」なんて、想像したくないですよね。
ゲームなどの課金はしっかりルールを決めて、設定しましょう。
課金できなくする設定は主に以下の二つ
- Mydocomoで課金拒否設定
- スマホ本体の設定で課金拒否設定
Mydocomoで課金拒否設定はd払い拒否設定とspモード決済拒否設定があります。
d払い拒否設定とspモード決済拒否設定があります。サービスによってどちらの決済になるか分かれるので、どちらも設定した方がいいでしょう。
- ※d払い拒否設定
1 「契約内容」をタップ。
2 d払い(電話料金合算払い)、(d払い残高からのお支払い)、(クレジットカード/dカード払い)の横の「変更」をタップ。
3 チェックボックスにチェックが入っている確認し、受付確認メールの送信先を選んで「次へ進む」をタップ。
4 「開いて確認」をタップし、□d払い(電話料金合算払い)の利用の注意事項等に同意する。にチェックを入れ、「同意して進む」をタップ。
5 内容を確認して「この内容で手続きを完了する」をタップして完了です。
- ※spモード決済拒否設定
1 Mydocomoで下の「お手続き」をタップし、決済サービスをタップ。
2 docomoコンテンツ決済横の「+」をタップ。
3 「お手続きする」をタップ。
4 拒否設定する項目を選んで、「丸印」をタップ。(筆者は不安なので全てのdocomoコンテンツ決済を利用不可とする。にしています。)
5 「docomoコンテンツ決済注意事項」をタップ。
6 「閉じる」をタップ。
7 「□docomoコンテンツ決済の注意事項等に同意する」にチェック。
8 受付確認メールを選んで「次へ」をタップ。
9 内容を確認して問題なければ「手続きを完了する」をタップして完了。
- ※スクリーンタイム(iPhone)
iPhoneでは「スクリーンタイム」のコンテンツ制限から「App内課金」をオフにすることで、勝手な課金を防げます。
1 本体設定を開き「スクリーンタイム」をタップ。
2 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ。
3 「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップ。
4 アプリ内課金横の「許可」をタップ。
5 「許可しない」に変更して完了。
6 「スクリーンタイムの設定をロック」をタップし、パスコードを設定。
これ(6)をしないと、誰でも簡単に設定を変更できてしまうので必ず設定しましょう。
- ※GooglePlay(Android)
AndroidではGoogle Playの「購入時に認証を求める」機能を有効にすることで防げます。
1 三角のプレイストアアプリを開き、右上の「アカウントアイコン」をタップ。
2 「設定」をタップ。
3 購入の確認の右横の「」マークをタップ。
4 「毎回」をタップし、「OK」をタップして完了。
※すでに設定済みであれば設定不要。
※お子様がGoogleアカウントのパスワードがわかる場合は、この方法は意味がないのでMydocomoで課金拒否設定をしましょう。
お子様が保護者のクレジットカード番号やセキュリティコードなどがわかる場合は、設定では防げない部分があるので、
- クレジットカード番号は教えない。
- 本体に保存しておかない。
ようにしましょう。
スマホのセキュリティを設定する

フィルタリング対策と同じくらい、もしくはそれ以上にスマホのセキュリティ対策も重要です!
なぜかというと近年スマホに関する詐欺などの犯罪は、巧妙かつ件数がかなり増加しているからです。
日本サイバー犯罪対策センターによると、通信事業者を装うSMSから不正アプリをインストールさせてネットワーク暗証番号を詐取するフィッシング詐欺や、偽ショッピングサイトでクレジットカード情報などを抜き取られるケースが発生しています。
悪質なショッピングサイト等の通報件数も2020年から比べると2023年は4,5倍以上となっており、スマホのセキュリティ対策は重要です。

大人でもセキュリティ対策は重要ですが、詐欺サイトや迷惑メールに慣れていないお子様なら余計にセキュリティ対策が必要でしょう!
1台だけセキュリティ対策をしたい場合はあんしんセキュリティスタンダードプラン、複数台のスマホをまとめてセキュリテイ対策したい場合は、あんしんセキュリティトータルプランが最適です。
あんしんセキュリティスタンダードプランをより詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。

あんしんセキュリティトータルプランをより詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しています。

■7 お子様と一緒に考えるスマホルールの作り方

お子様と相談してルールを決める
スマホのルールは、一方的に押し付けるのではなく、お子様と一緒に考えて決めることが大切です。
保護者が勝手にルールを決めてしまうと、お子様は納得できず、こっそり破ったり隠れて使おうとする可能性もあります。
たとえば、「夜9時以降はスマホを使わない」「アプリを入れるときは親に相談する」など、家庭の方針と子どもの意見をすり合わせながらルールを作ることで、お互いが納得できる形になります。
親子でしっかり話し合って、信頼のあるルール作りを心がけましょう。
保護者もお子様が利用するサービスを知っておく
お子様が安全にスマホを使うには、どんなアプリやサービスを使っているかを保護者が把握しておくことが重要です。
たとえば、SNSやゲームアプリ、動画アプリには、それぞれリスクや年齢制限があるため、内容を理解しておくことで適切な対応ができます。
また、万が一トラブルが起きたときも、サービスの仕組みを知っていれば冷静に対処できます。
普段から子どもがどのアプリを使っているのか、どんなサイトを見ているのか、自然な会話の中で情報を得ることも大切です。
保護者が理解を示すことで、お子様も安心して相談しやすくなります。
SNSの利用は特に注意する
子どもがスマホを使い始めたとき、特に注意が必要なのがSNSの利用です。
LINE、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)などのSNSは、友達とのコミュニケーション手段として便利ですが、同時にトラブルのきっかけになりやすい側面もあります。
総務省のインターネットトラブル事例集にあるように、知らない人とのやり取りからネットいじめや個人情報の流出、出会い系の被害に巻き込まれるリスクがあります。
そのため、子どもがSNSを使う場合は、どのサービスを使うか・いつ使うか・誰とつながるかを親子でしっかり話し合っておくことが大切です。
あんしんフィルターを使えば、SNSアプリを制限したり、利用を保護者の許可制にしたりといった管理も可能です。
安全にスマホを活用するためにSNSは、ルール作りと見守りが1番必要な領域だと言えるでしょう。
■8 あんしんフィルターのまとめ

- お子様にスマホを持たせるなら、あんしんフィルターは必要。
- 設定する際は必ず保護者アカウントを作成し、お子様の利用状況に合わせて必要なら設定を変えていく。
- あんしんフィルター以外に、課金の制限やスマホセキュリティの設定を必要に応じてする。
- 保護者がお子様と一緒に相談してスマホ利用のルールを決める。
お子様にスマートフォンを持たせるなら、あんしんフィルターは必ず設定しておくべきツールです。
インターネット上には、年齢にふさわしくない情報や危険なサービスが存在しており、フィルタリングなしでは不安がつきまといます。
あんしんフィルターを使えば、ウェブサイトの閲覧制限やアプリの使用制限、時間帯のコントロールまで幅広く対応でき、安心してスマホを持たせることができます。
ただし、保護者が一方的に制限するのではなく、お子さまと一緒にを話し合って、スマホ利用のルールを決めましょう。
あんしんフィルターはあくまで「補助的なツール」。家庭での信頼関係を土台に、安全で健全なスマホ利用を目指しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

スマホにセキュリティ対策はしてますか?
近年スマホ関連のサイバー攻撃やフィッシング詐欺の件数が増加しており、スマホのセキュリティについて不安を感じる方も多いと思います。
お子様や家族のスマホにセキュリティ対策をしたい方はこちらの記事を参考にして下さい。


※出典ドコモ
※15歳未満のお子様がいる方は、ドコモのcomotto子育て応援プログラムを登録すると、15歳になるまで誕生日月に毎年dポイント進呈などの、さまざまな特典があります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。

■9 よくある質問

保護者ページにログインしたい。
公式サイトからログインできます。
利便性を考えると、保護者のスマホにあんしんフィルター for docomoのアプリを入れて設定した方がいいでしょう。
保護者アカウントは設定しなくても大丈夫ですか?
保護者アカウントを設定しなくても基本のフィルター機能は使えます。
ですが、細かいカスタマイズ設定などができないので、必ず保護者アカウントを登録しましょう!
保護者パスワードを忘れてしまった場合は?
保護者ページにログインするパスワードを忘れた場合は、保護者ページの「ログインできない場合はこちら」から再設定が可能です。
登録済みのメールアドレス宛に再設定用のリンクが送られてくるので、指示に従って新しいパスワードを設定してください。
仮パスワードを忘れてしまったら?
再設定不可になります。※
Android端末では仮パスワードを忘れてしまうと、スマホ本体の初期化が必要になり、データが全て消えてしまいます。
こういった事を防ぐためにも、設定後は必ず保護者アカウントを登録しましょう!
※iPhoneの場合は、プロファイル削除とアプリアンインストールで再設定可能です。
機種変更したときは再設定が必要ですか?
はい、必要です。機種変更後は新しい端末にあんしんフィルターを再インストールし、あらためて設定を行う必要があります。
保護者アカウントがあれば、以前の設定を引き継いだり、保護者ページから管理を続けることができます。
子どもが勝手に削除したら通知されますか?
はい、通知されます。
あんしんフィルターがアンインストールされたり、設定が無効化された場合、保護者にメールで通知が届く仕組みになっています。
特にiPhoneではプロファイルが削除された時点で、Androidではアプリの通信が停止してから72時間後にメールで通知されるため、早めの確認が可能です。通知設定は保護者ページでオンにしておきましょう。
GooglePixcelはあんしんフィルターを設定できる?
Google Pixel はあんしんフィルター for docomo の非対応機種です。
Pixelにフィルターをかけたい場合は、Googleの「ファミリーリンク」など別のペアレンタルコントロールサービスを活用する必要があります。
対応端末は、事前にドコモ公式サイトで確認しておきましょう。